「奈良宣言2023」とは?

最近、健康診断などで肝機能障害を指摘され二次精査で受診される方が増加傾向です。

今年、第59回の日本肝臓病学会総会で「奈良宣言 2023」がなされました。以下は「奈良宣言2023」の一般の方向けサイトからの抜粋です。

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特に一般的な健康診断でも肝機能検査として血液検査で広く測定されているALT値が30を超えていた場合、まずかかりつけ医等を受診することを勧めています。

目的は何ですか?

かかりつけ医による採血や腹部超音波検査などを受け、必要と判断されれば、さらに消化器内科におけるより詳しい検査を受けることで、肝疾患の早期発見・早期治療に繋げるためです。

どんな原因があるのですか?

近年、肝臓病でも頻度が高かったウイルス性肝疾患(特にB型肝炎やC型肝炎)の治療方法は進歩し、高い可能性で肝臓病から命を守ることができる時代となりました。しかし、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、肝臓病は病状が進行して、肝硬変や肝臓がんに進行して、疲れやすい、顔色が悪い、お腹が張ったなどといった進行した症状で初めて肝臓病が見つかるひとも少なくありません。最近、特に生活習慣病を基盤とするいわゆる脂肪肝(非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール性肝疾患)などが進行して肝硬変や肝臓がんに至ることも増えており、注意が必要です。

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健康診断等で肝障害を指摘され、二次精査が必要、あるいは不安に思われる方はご相談下さい。